公認スポーツ栄養士とはSports Dietitian

公認スポーツ栄養士ってどんな資格? Sports Dietitian Qualifications

競技者、監督、コーチ、トレーナー、競技団体などのスポーツの現場から、競技者の栄養・食事に関する自己管理能力を高めるための栄養教育や食環境の整備等にいたるまで、栄養サポートに対するニーズは高まっています。これらは日本代表といったトップアスリートからジュニア層、健康増進を目的としたスポーツ愛好家まで多様な層で求められています。

チームや団体内においてはチーム医療と同様、監督、コーチ、トレーナー、医・科学の各専門分野のスタッフ(スポーツドクター、運動生理学、バイオメカニクス、スポーツ心理学など)と連携し、栄養面からの専門的なサポートを行うことが必要です。

公認スポーツ栄養士は、これらの現場のニーズに的確に応えることのできるスポーツ栄養の専門家であり、公益社団法人日本栄養士会および公益財団法人日本体育協会の共同認定による資格です。

公認スポーツ栄養士の現状 The State Of Sports Dietitian

平成29年10月現在の公認スポーツ栄養士登録数は253名です。
その方々に、Web調査にて、現在の活動状況についてお伺いし、147名より回答いただきました。結果は以下の通りです。
(ご協力いただきました公認スポーツ栄養士のみなさま、ありがとうございます!)

公認スポーツ栄養士の勤務先

「公認スポーツ栄養士はどこにいるのか分からない」といわれることもしばしば。そこで、現在の勤務先(職域)についてうかがいました。

調査の結果は

    • ● No.1 「研究教育機関(大学・短大・専門学校)」 36名(24.5%)
    • ● No.2 「フリーランス」 24名(16.3%)
    • ● No.3 「委託給食会社」 14名(9.5%)
    • ● No.4 「病院・診療所」 13名(8.8%)
    • ● No.5 「行政(都道府県・市町村、保健所・市町村保健センター)」 10名(6.8%)

その他、スポーツチームに直接契約されている方、県スポーツ協会、食品メーカー、保育園〜高校(特別支援学校を含む) にお勤めの方や介護施設やレストランなど、公認スポーツ栄養士の勤務先は広範囲にわたります。

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公認スポーツ栄養士の資格は活かしてますか?

上記の方に資格の活用状況についてもお伺いしました。

    •  「資格を主に活かした仕事をしている」 77名(52.4%)
    •  「資格を補助的に活かした仕事をしている」 57名(38.8%)
    •  「資格を活かした仕事をしていない」 13名(8.8%)

回答くださったほとんどの方々(91%)が、公認スポーツ栄養士の資格を活かしていることが分かりました。

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公認スポーツ栄養士の活動内容

資格を活かして行っていることについて伺いました。回答が多かった活動内容は以下の通りです。(複数回答あり)

    •  「選手やチームなどへの講習会・セミナー」 117名(79.6%)
    •  「選手の家族や調理担当者を対象にした講習会・セミナー」 70名(47.6%)
    •  「栄養相談・カウンセリング」 101名(68.7%)
    •  「食事調査・結果返却」 92名(62.6%)
    •  「身体組成の測定」 69名(46.9%)
    •  「練習、トレーニングと連動した栄養補給・行動計画の作成」 68名(46.3%)

その他、消費エネルギーの算出や、血液・尿・便などの生化学的検査・測定など、コンディションの把握につながることや、献立作成を含めた遠征や合宿時の食環境整備、各種情報発信直なども行っていることがわかりました。
また、後身の育成に尽力されていたり、市のスポーツ振興審議会委員、スポーツ協会の医科学委員に選出され、他のスポーツ関係者とともに団体の重責を努めている方も多数いらっしゃいます。

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公認スポーツ栄養士が栄養サポートしている競技

公認スポーツ栄養士が栄養サポートしている競技について伺いました。回答が多かった競技は以下の通りです。(複数回答あり)
※「栄養サポート」とは、計画(アセスメント含む)、実施,評価,改善のPDCAサイクルに基づいた継続的な業務。単発のセミナー・講習会のみの場合や、給与栄養量を設定し食事計画を立てる食事管理は栄養サポートに含んでいません。

    • ● No.1 「陸上競技」 38名
    • ● No.2 「野球」 35名
    • ● No.3 「サッカー」 29名
    • ● No.4 「バスケットボール」 20名
    • ● No.5 「ラグビー」 18名

競技人口の多い競技に対するサポートが多い様子が伺えますが、その他、多数の競技の選手に対してサポートが行われています。
また、陸上(障がい種別不明含む)、車いすテニス、5人制サッカー、カヌー、ゴールボール、シッティングバレーボール、自転車、射撃、柔道、水泳、ノルディックスキー、馬術、バドミントンなど計30件の障がい者スポーツのサポートを行っているという回答がありました。

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公認スポーツ栄養士が栄養サポートしている年代

公認スポーツ栄養士が栄養サポートしている年代について伺いました。(複数回答あり)
「競技」として本格的にトレーニングをスタートする中・高校生から、実業団・プロアスリートまでの栄養サポート実施が多く回答されました。加えて、小学生や高齢者への栄養サポート実施の回答もあり、公認スポーツ栄養士は幅広い年代に対応している様子がうかがえました。

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公認スポーツ栄養士を取得して感じたメリット

公認スポーツ栄養士を取得して感じたメリットについて自由回答をしてもらいました。
回答内容別に整理したものが表1です(10件以上の回答があったものを抜粋しました)。
公認スポーツ栄養士という資格を得ることで、栄養士としての能力があがり、信頼を得て、仕事が増したと感じている方が多いことがわかります。

  大項目 件数 具体的なコメント 主なもの
1 スポーツに関わる仕事の増加、新規開拓 37件 ・資格取得したことで仕事の依頼が増えた。
・スポーツ栄養の専門家として必要とされる仕事の依頼が増えた。
・資格を利用したサービスを提供できるようになった。
2 信頼度の増加 27件 ・選手、スタッフからの資格に対する信頼度が高いと感じる。
・他の公認有資格者から、スポーツで信頼できる栄養士であると認識される機会が何度かあった。
3 資質・能力の向上 23件 ・学問的な視点、個人の栄養指導の幅が広がった。
・選手やスタッフと共通の言語で会話できるようになった。
・栄養サポートを計画的に行うことができるようになった。
4 初対面での強み 18件 ・指導者からの第一印象が良くなった。
・資格を得る過程で仲間ができ、現在も生かせる横のつながりができた。
・専門家として周りに認識されるために、話を受け入れてもらいやすくなった。
5 人脈の増加 14件 ・スポーツ栄養を通じて栄養士や専門職の仲間を得た。
・意識の高い同資格取得者と研修会などで交流が図れる。

公認スポーツ栄養士の調査結果は、2018年4月現在のものです。
本調査は、日本スポーツ栄養学会のホームページ委員の協力を得て実施致しました。

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